アニメアーカイブについて

f:id:shu_maj11:20180928233137p:plain

ハローキティ
前回自己紹介をしてから15日が経ってしまいました。悲しいです。
 月日は百代の過客にして行きこう人もまた旅人也。松尾芭蕉先生の言葉が心に染みるお年頃です、
 
さて、今回は前回もご紹介しました
<アニメアーカイブについてご紹介させて頂きます 。
よろしくお願いシマァァァァァァァス!
 
さて、まず アーカイブって皆さんご存知ですか?
アーカイブアーカイヴで意味が違ったり、広義な言葉なので、分野によって意味が異なったり、説明が難しいのですが
簡単にいうと記録、保存管理を意味します。
とても簡単に説明しました。はい。
関東に住んでいる方や映画に詳しい方なら「フィルムセンター」、現「国立映画アーカイブをご存知のはず。日本で製作制作された映画作品を管理し後世に残し、研究する施設ですが、現在扱っているジャンルは映画だけで(アニメ映画は扱われますが)TVアニメーションは対象外なんですね。
 
これは個人的見解ですが、その結果、素晴らしいアニメーション作品が時代とともに忘れられているように思います…。あと、「国立映画アーカイブ」は東京でしか働きを持っていないように思います。地方出身の私、そんな夢のような施設があると上京するまで知りませんでしたよ。これは余談として。
 
今回私は、日本のアニメーション業界におけるアーカイブについてご紹介させて頂きます。
本当に。知って欲しいよあたしゃ。

  

私がアーカイブに興味を持った3つのきっかけ

高畑勲さんが亡くなったこと
傑作を数多く制作しているにも関わらず、高畑さんの偉業が記録として少なく感じました。
ジブリ森美術館や高畑さん追悼特集や、高畑さんが出版なさった書籍や過去のアニメージュなどはあるにしても、どうやって作品を制作していたのかといった、作品とは別の制作過程を知れる具体的な生き様のようなモノは無いように感じました
私が情弱なのかもしれませんが、傑作がどのようにして制作されたのかは
生前、高畑さんと関わった方にしか知りえない情報になっていく怖さを感じました。
それをなんとかしたい。「日本のアニメを作り上げた人」をもっと知ってもらいたい。そんなおせっかいな気持ちから興味を持ちました。
 
制作会社の労働問題
アニメーション制作会社はアニメ制作を主なビジネスとする会社なので現在それ以外の事業展開をする会社が少なくアニメ制作事業以外の収益を得られる仕組みが整っておらずクリエイターへの還元の薄くなっていくのではないかと思いました。
もともとクリエイターさんが好きだったこともあり、ニュースで取り上げられるような制作環境を何とかできないかと考え、アニメビジネスについて調べていました。時間も人も足りていない制作会社でどのようなビジネスができるのかと考え、自分の答えとしてアーカイブを見出しました。
 
作品の継承の問題
おおすみ正秋監督作・走れメロスをご存じでしょうか
沖浦啓之さんがキャラクターデザインで、井上俊之さんやうつのみやさとるさん、
今さん、さん、橋本晋治さんなどが作画で携わっていらっしゃって
熱量が高い面白い作品なのですがVHSしか出ておらず、VHS再生機が無いと見られません。この話はメディア媒体の話になりますがDVDがないことで作品が見られなくなることがとても怖いことだと感じました
 

 日本のアニメーション業界におけるアーカイブとは… 

「作品の媒体を変換し後世に残すこと」
「アニメーション制作で生じた中間成果物の保存管理」
を指します。
ここで出た「中間成果物」とは原画、動画、レイアウト、絵コンテ、プロット、脚本、台本、背景…を指します。。。
予期せずこの記事長めになってしまいつつあるため、これらの言葉についての説明は割愛させていただきます。すまんのぉ(>_<)
「作品の媒体を変換し後世に残すこと」についてはIMAGICAさんや東京現像所が有名ですね。要はメディア変換です。(インターン楽しそうでした。私はインターン選外でした…)
 

「アニメーション制作で生じた中間成果物の保存管理」

今回はこのテーマに焦点を当てます。
アニメーション制作会社では、これらの中間成果物は契約上の理由やコスト的な問題(維持費かかるから)でほとんどの場合破棄をしています。
万が一、保存されていても殆どの制作会社で原画はカット袋に入れられて、ダンボールに箱詰めされてそのまま倉庫に眠っているのではないでしょうか…
しかし、原画ってすごいんです。コンテってすごいんです。動画ってすごいんです。
日本の画作りに対するこだわりの結晶であり、技術なんです。限りなく学べる教材にもなるのです。それらが、上手い画が、捨てられたり海外に売られていたり…もったいないことになっているのです。
契約的に利用活用できなかったりしますが…。もったいないよ〜!
 
ここで救い舟?!
昨今謳われている「シャパニメーション」「クールジャパン」事業により、文化事業におけるアーカイブが現在注目されています。
今記事はアニメですが、ゲーム、漫画などもアーカイブを促進するために文化庁だけでなく経済産業省や都庁も動いていたりするんですね。
参考
知的財産を守る、利用するためのアーカイブです。
 
実際の状況
現在、
日本のアニメーションアーカイブの第一人者に山川道子さんがいらっしゃいます。
攻殻機動隊パトレイバー黒子のバスケ、ハイキューなどを制作しているプロダクションアイジーにてアイジー作品の原画などなどを保存管理し、2次利用、3次利用につなぐご活躍をしていらっしゃいます。
以下記事を是非見ていただきたい…。
というか、私の記事の内容が分かりやすくまとまってるので、読んで頂ける方が手っ取り早いと思います。。。
 
 アニメアニメ
スライドシェア
 
上記記事に目を通して頂ければ分かるように、、、
山川さんが所属する「アーカイブ部署」では、アイジー作品が雑誌に掲載される際の版権イラスト、場面写を広報に提供する仕事や
アイジー作品の中間生産物、関連物(DVDや書籍、パンフレットなど…)の記録保存管理をしています。
 
保存してどうするの?記録してどうするの?
 
今は当たり前のように美術館や博物館や図書館や歴史の教科書があって、
インターネットが普及していて
知りたい情報をすぐに知ることができるし、見たいものを見ることができます。
ですが、アニメーション業界においては
知りたいことを知り尽くせないし
見たいものを作品、モノによっては見られない状況があるのです。
 
 

 他業界のアーカイブ事業の紹介と、余談

 ってな感じでアニメのアーカイブについて自分が書きたいことをつらつら書いてしまいました。
これでいいのだろうか。。。
最後に他業界のアーカイブ活動も軽く紹介します。
ぜひ目をお通しください!
 
一年前の記事ですが。。。
明治大学の米沢マンガ図書館。漫画がたくさん読めるらしいです。
大学図書館扱いなだけあって、研究できるところがいいですよね。
文化継承や発展につながります。
 
海外の方が中心となって日本のゲームをアーカイブ保存する活動をしています。
すごいです。
日本のコンテンツのエネルギーを感じるとともに、それを作った日本人たちが魅力を理解しきれていないような、そんな気持ちになります。。。。。
 
山川さんの記事でも話題に上がっていました。特撮に関わるモノを団体だけでなく個人のものまでアーカイブしています。最近特に活動が多い印象が勝手にあり、楽しみです。
 

db.nkac.or.jp

便利です。どこに宝が眠っているのかわかるんです。

航海せずともいいんです。ロジャーもびっくりです。(意味わかんないけど

 

メディア芸術データベース

開発版←これが大事です。

これからもっと充実することでしょう。楽しみです。 

 脚本データベースみたいにその作品がどのような場所で見られるのか、レンタルショップとか図書館とか配信サイトと連携できたら便利ですね…。

 

アニメだけでなく他業界も悩んでいるのかな。

マンガの会社でバイトをしている友達は昔の作品の原稿の管理で悩んでいました。 

倉庫代はかさむし保存管理は手間だし…大変だけど、財産だから何とかしたい。

何とかしたいですね。

 
漠然とした記事になってしまいましたが
結論としてはアーカイブ、知ってね⭐️
こうゆうことです。
 
また記事書きたいと思います。
次はなるべく早く…日にちが空かないようにしたい…。
がんばるぞい。
 
 
 
 0928 かわい